2025/11/6 03:00

miiboは前回の会話を覚えている?短期記憶と長期記憶の仕組みを解説

  • 生成AIコラム

この記事は、miiboを活用する開発者の方に向けて書かれています。miiboが前回の会話を記憶する仕組みを理解することで、より自然で継続的な対話を実現できるようになります。

miiboは前回の会話を記憶して、続きから対話を開始できます。この記憶機能は、短期記憶に相当する「会話履歴」と、長期記憶に相当する「ステート」という2つの仕組みで実現されています。会話履歴は直近の対話のやり取りを保持し、ステートはユーザー固有の情報を永続的に保持します。

目次

miiboの記憶機能の全体像

miiboの記憶機能は、人間の記憶システムと同じように短期記憶と長期記憶の2層構造で設計されています。

この2層構造により、miiboは直前の会話の文脈を理解しながら、過去に獲得したユーザー情報も活用できます。短期記憶である会話履歴は、今まさに話している内容を把握するために機能します。長期記憶であるステートは、ユーザーの属性や過去の選択を保持するために機能します。この2つの記憶が連携することで、miiboは自然で継続的な対話を実現しています。

短期記憶:会話履歴が保持する直近の対話

会話履歴は、ユーザーIDと紐づいて直近のAIとユーザーの対話のラリーを格納します。

この会話履歴は、miiboのプロンプト構成における「会話履歴」領域に自動的に格納されます。格納される内容は、ユーザーの発言とエージェントの応答がセットになった対話の記録です。この領域にプロンプトを書く必要はありません。

会話履歴には記憶容量の制限があるため、今までのすべての会話が保持されるわけではありません。この制限により、直近の対話に焦点を当てた応答が可能になります。短期記憶として機能する会話履歴は、現在進行中の会話の文脈を理解するために最適化されています。

会話履歴は、チャットの最初の読み込み時にリセットされます。このリセットにより、新しいセッションでは前回のセッションの会話履歴は引き継がれません。セッション間で情報を保持する必要がある場合は、長期記憶であるステートを活用します。

長期記憶:ステートが保持するユーザー情報

ステートは、エージェントとの会話によって保持される「ユーザーの情報(状態)」を指します。

このステートは、会話を通じてユーザー固有のパラメータを取得し、永続的に保持します。保持された情報は、次回以降の会話でも活用できます。ステートに保存される情報には、ユーザーの好みや属性、過去の選択などが含まれます。

ステートの永続性により、miiboは長期的な関係性を構築できます。会話履歴が消えた後も、ステートに保存されたユーザー情報は残り続けます。この長期記憶の仕組みにより、miiboは過去の会話を踏まえた個別最適化された応答を提供できます。

短期記憶と長期記憶の連携

会話履歴とステートは連携して、miiboの記憶機能を支えています。

会話履歴は直近の対話文脈を提供し、ステートは長期的なユーザー情報を提供します。この2つの情報源を組み合わせることで、miiboは「今話している内容」と「これまでに知っているユーザー情報」の両方を活用した応答を生成します。

実際の会話では、会話履歴から「今日の相談内容」を理解し、ステートから「このユーザーの過去の傾向」を参照します。この連携により、初回の会話から継続的な関係性を築いた会話まで、幅広い対話シナリオに対応できます。

miiboのプロンプト構成における記憶の位置づけ

miiboのプロンプトは、ベースプロンプト、前提データプロンプト、会話履歴、追記プロンプト、検索クエリー生成プロンプトの5つで構成されています。

この構成において、会話履歴は3番目の要素として配置されています。会話履歴の前には、エージェントの基本的な振る舞いを定義するベースプロンプトと、RAGの結果が含まれる前提データプロンプトが配置されます。会話履歴の後には、最後に念押しを行う追記プロンプトが配置されます。

ステートは、会話履歴やベースプロンプトから参照される形で活用されます。プロンプト内でステートの値を参照することで、記憶された情報を柔軟に活用した対話が実現されています。

まとめ

miiboは、短期記憶である会話履歴と長期記憶であるステートの2層構造により、前回の会話を記憶して継続的な対話を実現しています。会話履歴は直近の対話の文脈を保持し、ステートはユーザー固有の情報を永続的に保持します。この記憶機能を理解することで、より自然で個別最適化されたエージェントを設計できます。

miiboの記憶機能を活用した会話型AIの導入をご検討ください

miiboの記憶機能を活用することで、ユーザーとの継続的な関係を構築できる会話型AIを実現できます。

この記憶機能は、カスタマーサポート、社内ヘルプデスク、教育支援など、さまざまな場面で活用できます。短期記憶と長期記憶を組み合わせることで、ユーザーごとに最適化された対話体験を提供できます。

miiboの導入や記憶機能の活用方法について詳しく知りたい方は、株式会社こころみまでお気軽にお問い合わせください。貴社のビジネス課題に合わせた会話型AIの設計をサポートいたします。

お問い合わせはこちら: 株式会社こころみ お問い合わせフォーム

株式会社こころみ miiboDesigner 岡 大徳

岡大徳

会話型AI構築プラットフォームmiiboでのAIエージェント構築実績を多数持ち、miiboの機能と活用方法に精通したライター。企業向けにmiiboの最新機能、実践的な活用事例、AI導入のノウハウについて情報を発信し、業務効率化とDX推進を支援している。

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